頭・顔・首(頭頸部)
頭・顔・首(頭頸部)

頭痛や顔面痛・首の痛みには、筋肉や神経、血管などさまざまな原因が関係しています。症状が似ていても原因によって治療法が異なるため、痛みの場所だけでなく「どのような痛みが、いつ、どのような動作で起こるのか」を詳しく確認することが大切です。
当院では、痛みの原因を丁寧に評価したうえで、薬物療法や神経ブロック、身体の使い方・姿勢へのアプローチなどを組み合わせ、一人ひとりの症状に合わせた治療を行っています。
緊張型頭痛は、頭痛の中でもっとも頻度が高いタイプで、頭や首、肩周囲の筋肉の緊張などが関係していると考えられています。頭全体を締め付けられるような、あるいは頭に重いものが乗っているような痛みが特徴で、肩や首のこりを伴うこともあります。長時間のデスクワークや同じ姿勢での作業、精神的なストレス、睡眠不足などが症状に影響することがあります。
市販の鎮痛薬で一時的に痛みが治まっても、頭痛を繰り返している場合には、痛みの原因や誘因を見直すことが大切です。
片頭痛は、こめかみから目のあたりにかけて、脈打つようなズキズキとした痛みが特徴の頭痛で、中等度~重度の頭痛を繰り返す疾患です。頭の片側に症状が出ることが多いですが、両側に起こることもあります。吐き気や嘔吐を伴ったり、光や音、においに対する過敏さを伴ったりすることもあり、痛みが強い場合には仕事や家事など日常生活に大きな支障をきたすことがあります。
睡眠不足や疲労、月経周期、気圧の変化、ストレスなどが発作のきっかけになることがあります。片頭痛と思って自己判断で市販薬を飲み続けたり、頭痛の回数が増えてきたりする場合には、片頭痛以外の頭痛の可能性や、薬の使い過ぎによる頭痛が関係していないかも含めて、適切に評価することが大切です。
三叉神経痛は、顔の感覚を伝える三叉神経の領域に、電気が走るような、あるいは鋭く刺されるような激しい痛みが繰り返し起こる疾患です。痛みは数秒程度の短い発作として起こることが多く、洗顔・歯磨き・食事・会話・ひげ剃りなど、顔に触れるごくわずかな刺激によって痛みの発作が誘発されることがあります。
三叉神経痛(舌咽神経痛)では、神経と血管の位置関係が原因となっていることがあります。また、まれに腫瘍など別の疾患が背景にある場合もあるため、症状によっては造影MRIなどの画像検査が必要になります。画像で原因が特定できた場合には手術が適応されることがあり、その場合には適切な専門医療機関へ紹介いたします。
加齢などによる頸椎や椎間板の変化によって、首の痛みやこりが生じることがあります。さらに頸椎の変化によって神経根が圧迫されると、首から肩、腕、手指にかけて痛みやしびれが生じる頚椎症性神経根症となることがあります。
「首を動かすと腕や手に痛みが走る」「肩から手にかけてしびれる」「特定の姿勢で症状が強くなる」といった場合には、神経が関係している可能性があります。
脊椎には本来、首・胸・腰それぞれに適度な弯曲があり、これによって頭や上半身から加わる負担を分散していますが、弯曲が少ないなど身体のバランスが崩れている場合、頭や上半身を支えるために首や腰の筋肉に負担が集中し、痛みやこりを繰り返すことがあります。
頸椎の椎間板が後方に突出し、神経根などを圧迫することで、首や肩の痛み、腕や手のしびれ・痛みなどが生じることがあります。症状が強い場合や、神経の圧迫が疑われる場合には、MRIなどによる評価が必要になることがあります。
顔面や頭部に帯状疱疹が発症した場合、皮膚の発疹が治癒した後も、神経の損傷によって痛みやしびれ、違和感が残ることがあります。「ピリピリする」「焼けるように痛い」「触れるだけで痛い」など、さまざまな症状がみられます。衣服や髪の毛が触れるだけでも強い痛みを感じる「アロディニア(異痛症)」を伴うこともあります。
顔や耳の周囲に帯状疱疹が生じた場合には、顔面神経麻痺や聴力・平衡感覚の障害を伴うラムゼイハント症候群がみられることがあります。顔の動かしにくさ、耳の痛み、難聴、めまいなどがある場合には、耳鼻科での早急な診察が必要です。
帯状疱疹後神経痛は、痛みが長時間続くことがあるため、できるだけ早く痛みを適切にコントロールすることが重要です。詳しい治療内容については「帯状疱疹後も痛みが続いている」のページもあわせてご参照ください。
頭頚部の痛みは、同じ場所が痛くても原因によって治療方法が異なります。
当院では、症状や診察所見をもとに原因を見極め、必要に応じて以下のような治療を組み合わせます。
首の付け根にある星状神経節に局所麻酔薬を注入する治療法です。局所麻酔薬を神経に直接作用させることによる鎮痛効果に加え、交感神経の働きを一時的に抑えることで、頭頸部や上肢の血流改善などが期待できます。頭痛・顔面痛・三叉神経痛・帯状疱疹後神経痛など、幅広い頭頸部の痛みに対応します。
首の星状神経節の近くにスーパーライザーによる近赤外線を照射する治療です。星状神経節周辺への照射によって交感神経による緊張を和らげ、頭頚部などの血流改善が期待されます。
頭痛や顔面痛、首の痛み、帯状疱疹後神経痛など、症状に応じて治療の選択肢となります。神経ブロックに抵抗がある方や、注射を使わない治療を希望される方にも検討できる治療法です。症状や体調に合わせて、神経ブロックなどの治療と組み合わせて行うこともあります。
頸椎の神経根が痛みの原因となっている場合に、原因となっている神経の周囲へ局所麻酔薬を注入する治療です。首から肩、腕、手にかけての痛み・しびれに対して、診断と治療の両面から用いられることがあります。
当院では超音波ガイド下で神経や血管を視認しながら、安全性に配慮して頸椎神経根ブロックを行っています。
首や肩などの筋肉に痛みや圧痛がみられる場合、その部位に局所麻酔薬などを注入する治療です。緊張型頭痛や、筋肉の緊張を伴う首・肩の痛みに対して、適応となることがあります。
頭頸部の痛みでは、首や肩にかかる負担だけでなく、姿勢や身体の使い方が症状に影響していることがあります。当院では、院長自らが行う均整術により、身体の状態を確認し、姿勢や身体の使い方を見直すことで、痛みが生じにくい身体づくりをサポートします。「注射だけではなかなか改善しない」「痛みを繰り返す原因を身体の使い方から見直したい」という方にも治療の選択肢としてご提案します。
これらの症状は、緊急性の高い疾患の可能性が高いため、当院ではなく速やかに救急医療機関を受診してください。
市販薬を頻繁に使用していると、薬そのものが頭痛を悪化させる「薬物乱用頭痛」が生じることがあります。「以前より頭痛薬を飲む回数が増えた」「薬を飲んでも頭痛を繰り返す」という方は、一度頭痛の種類や薬の使用状況を含めて評価することをお勧めします。
特徴的な痛みのパターン「電気が走るような一瞬の激痛」「洗顔や歯磨き、食事、飲水など特定の刺激で痛みが誘発」といった特徴的な症状から診断します。症状により、造影MRIなどの画像検査が必要になることがあります。場合により手術が適応となることもあり、その際には適切な医療機関をご紹介します。
頭頚部や上肢の痛みに対して、症状や原因に応じて治療の選択肢となります。
はい。頸椎椎間板ヘルニアによる首や肩の痛み・腕や手のしびれ・痛みについてもご相談いただけます。症状や画像所見などを確認したうえで、薬物療法や神経根ブロックなど、適切な治療をご提案します。
※本ページは一般的な医療情報の提供を目的としており、個々の症状については必ず医師にご相談ください。
頭痛や顔面痛、首の痛みには、さまざまな原因が関係しています。「この痛みはどこからきているのだろう」と感じている方も、まずはご相談ください。必要に応じて、神経ブロックを行います。さらには姿勢や身体の使い方にもアプローチできる均整術を行えるのも当院の強みです。
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